二度あることは・・・。

実名はあまり表記しないことに決めたつもりでしたが、
今回はあえて禁を破ります。
 
 
日曜日。
 
いつものように阿寺川にて釣りをしていました。
釣果のほうは既にUPした通り、いつも通りのボチボチ。
 
そして釣りを終え、距離を取って釣りをしていたtoday_drifterさんに合流すべく、
林道を戻って待ち合わせポイントへ向かいました。
 
ここのところ、帰り道に熊に遭うパターンが二回も続いていたので、
今回ももちろん充分に警戒しつつ、周囲の気配に注意しながら林道を歩いていました。
 
そして、まもなく「くらしし橋」という、沢を渡る橋が見えてくる頃だな~!
と思い、カーブを曲がった、
 
その時・・・。
 
前方10メートルほどの木がなんだかザワザワと揺れていました!
そして葉っぱがパラパラと落ちてきたので歩みを止めて、
 
「ひょっとして・・・?」
 
カウンターアソルトをホルスターから抜き、
 
木の
 
上を
 
見ると・・・
 
 
熊!
 
また遭ってしまいました!!
 
体長1.2メートル程度の黒~い獣が木に登っています!!!
 
「も~勘弁してよ!」
 
カメラを抜いて撮影でも・・・なんて一瞬考えたけど、
相対距離は10メートル。
そんな余裕は・・・無い!
アソルトのロックを外すのが精一杯!
 
奴もこちらを視認したようです。
一瞬ですが、目と目が合いました
そしてゆっくり降りて来ます!!
 
僕は相当ドキッとしましたが、
どうしたことか、自分でも意外なほどに落ち着いて行動を取りました。
 
「熊に背を向けず、ゆっくり後ずさりする」
 
どこかの教本でみたように、慌てずゆっくりと後退!
熊のほうも警戒しているのか?
一気に地上に降りようとはせず、様子を伺っているようです。
 
僕は熊の様子を視界に捉えながらなおも後退し、
超えてきたカーブで熊が視界から消えたところで、
横向きに走り出し、100メートルほどを一気に後退・・・
 
というか、逃げだしました!
 
 
「・・・どうしよう?」
 
today_drifterさんとの待ち合わせポイントへ行くには、熊のいる場所を越えていかねばなりません。
集合時間は3時。
それまであと20分ほどあります。
 
彼は僕より上流に入っているので、
この場所を通るはず。
 
それまで待ったほうがいいな・・・。
 
炎天下の中をアソルトを構えながら立ちつくす・・・。
 
5分経過。
 
10分経過。
 
来ない。
 
先に行ったのかも?
 
さらに10分経過し、約束の3時になっても現れません。
 
これは多分、先に行ったんだろう!
と断定し、覚悟を決めて再び林道を歩き始め、
カーブを曲がって、
 
そ~っと先を覗き込むと・・・。
 
林道を徘徊する熊!
 
最悪です!
進路を塞がれてしまいました!!
 
ふたたび100メートルを後退!
 
どうしたものか?
 
でも行くしかない!
 
仕方が無いので渓に降り、川通しで下って行きます。
熊が居るのは渓の左側。
いつ下りてきて河原に飛び出してくるか分からないので、
大きく迂回し、なるべく右側を通りますが、
右側はこれまた藪!
もう、何処を見ても熊の巣窟に見えるんです
 
アソルトを握り締めながら渓を下り続ける・・・。
 
いったい何分経ったろう?
 
熊が居た場所を相当離れ、橋が見えてきたところで、
橋の上に動くものが・・・。
 
なんと、today_drifterさん登場!
 
熊が居た林道をそのまま歩いて来たようです!
 
渓から這い上がり、彼にその顛末を話すと相当驚いていましたが、
彼は熊の姿どころか、獣臭や気配すら感じることが無かったという・・・。
 
 
 
・・・とまあ、こんなことがあったんです。
 
 
8月28日は、ゲートから2キロほどのところで、藪を移動する熊らしきものを見ましたし、
 
8月29日は、同じくゲート上2キロ付近の林道で遭遇。
相対距離は50メートル。
 
そして9月12日はゲートから約3.5キロ。
ついに眼前10メートルにまで接近を許してしまいました。
 
サイズからして、二回目と三回目は同じ熊ではないか?と思われます。
人間を恐れず、鈴や笛にも怖がる様子の無い若熊。
このくらいのが一番性質が悪いようです。
(元祖・熊を呼ぶ男、akechiさん談
 
 
たまたまお電話を頂いたffonlyさんの勧めもあったので、ちょっと大げさかと思いましたが、
事の顛末を地元の木曽警察・野尻駐在所に報告いたしました。
 
反応は予想通り・・・「あそこは熊が多いからね!」でした
そして、今年は例年以上に熊情報が寄せられているとのこと。
毎日、何処かしらで熊の目撃されているとのことです。
集落、山、川、そこかしこで。
 
 
今期も散々通って来たこの渓ですけど、
ここまで接近を許してしまったからには、
もう恐ろしくて近づく勇気が出ません。
 
 
ということで、釣行記にも書きましたが、
今年の阿寺通いは今回を以って強制終了となりました。
 
「最後はホームで」
 
ここ5年ほどの恒例なのですが、今回は仕方ありません。
 
 
残り二週間となった渓流シーズン。
最後はここで!という方。
拙ブログを見ていてくれている方にも数人いらっしゃいますけど・・・。
 
どうか、くれぐれもお気をつけください!
 
林道を歩くときは、四方八方、そして上方にも警戒を怠らないよう。
なるべく単独行動は控え、無事に最後の思い出作りに励んでください!
 
 
ダラダラと書き綴りましたが、
 
最後に一言・・・。
 
イメージ 1
 
「この話を信じるか信じないかは、あなた次第です
 
 
 
長文失礼しました!