続・残暑のホーム [8/29 木曽の渓]
前日は蓄積した疲労と寝不足のため、
早々に撤退の運びとなりましたが、
翌日はちょっとは寝た(?)ので更に早起きして、
またまたホーム一番乗りを果たします!
まだ月がうっすら見える時間から歩き始め、
今期一番実績のある、核心部に入渓。
ポイントに着いて支度をし、軽い食事を終えた頃には、
もう既に容赦ない夏の陽射しが谷に注がれます。
この区間は相当みっちりやってきたので、
魚の付き場はだいたい分かっている・・・はずだったのですが、
・・・反応乏しすぎ
居るんだけど、喰わない。
出るんだけど、浅くてすっぽ抜けちゃう。
乗るんだけど、途中でバレちゃう・・・。
いくつかあるとっておきのポイントでも、スカの連続です
う~ん、参った
教育しすぎって・・・そうかも知れません
こんなときはいつもの気分転換!
すこし時間は早いですが、お昼ごはんにすることに。
信州産のサン津軽です。
今年は猛暑のせいか、すでに甘く美味しい津軽が出回っていますね!
で、しばらくして再開!
すると・・・
8寸チョイの綺麗なイワナが!
続けてすぐに、
9寸弱のイワナも!
やる気のある魚も少しは居てくれるようです。
ひょっとして、さらにサイズUp?
な~んて思ったけど・・・
そんなうまくいく訳がないのがこのホームなんです
難所を高巻きし、さらに上流へと足を進めます。
でも結局・・・
そこそのサイズはそれっきり。
あとは、本当に小さなサイズばかり
まあ、良いんです。
大好きなこのホームで過ごす時間は、
何度来てもかけがえのないものなんです。
この日もちょっと力尽き感があったので、一時間ほど昼寝をしました。
正体無くグッスリと寝入ってしまい、目が覚めたのが午後4時頃。
その頃になると、もう日が落ちかかっています。
確実に秋はそこまで来ているんですね。
退渓点も近かったので、そのまま林道へあがり、
帰途につきます。
土・日の二日間にわたって晩夏のホームを釣り歩いた訳ですが、
夏と秋の過渡期にある今の時期、釣りは大変難しいものとなりました。
でも・・・
とびきりの青空の下、
この蒼きホームの流れを無心になって釣り上がる。
行き帰りの運転もあり、肉体的な疲労感はかえって増したような気がしますけど、
こころはとっても癒されたような気がします!
やっぱりホームは最高ですね!
・・・と、いつもならここで終わるんですけど。
帰りの林道で、前日子熊らしきものを見た辺りから、
なんだか妙な予感が!
実は先週の記事で、akechiさんに妙なコメントを頂いてから、
多分今回は出るんじゃないか?って思っていたのですが・・・
案の定
行く手の林道脇に、黒い獣を発見
「やっぱり出ましたか」
相対距離は50メートル程。
大きさは1メートルほどのよう。
奴はこちらに気づいていないのか?
とくに慌てる様子も無く、林道を左へ右へフラフラしています。
僕は内心相当焦りましたが、
ホルスターからカウンターアソルトを抜き、
セイフティーロックも外します。
「訓練ではない!これは実戦である!」
どこかの映画でみたような台詞が脳裏をよぎりつつ、
ホイッスルを咥え、力いっぱい吹きまくります。
でも、奴は一向に逃げる様子がない。
それどころか、どんどん距離が近づいている!
僕は目が悪いので遠くがあまり見えないのですが、
どうやらこちらにゆっくり向かってきているようです
参ったな~!どうしよう?
しばらくすると、奴もこちらに気づいたようで、歩みを止めてこちらを見ているようです!!
・・・対峙すること数十秒、いや、数秒
ようやく熊が踵を返し、林道をゆっくり歩いて遠ざかって行きます。
でも、そっちは僕の帰り道!
林道から逸れてもらわないと困るんです!
僕は奴を追っかけるように歩き始め、
「こら~!」と、ありったけの声を出してみます。
すると、笛にも鈴にも反応が薄かった熊でしたが、
びっくりした様子で遁走をはじめ、数十メートル走ったところで、
やっと林道を逸れ、渓の方へと下って行きました!
林道を通過するときも、カウンターアソルトを茂みの方に向けつつ、
小走りに立ち去ったのは言うまでもありません
・・・とまあ、こうして難を逃れ得た訳なんです。
昨今特に長野県内で熊の事故が本当に多いです。
先日ですが、ホームに近い南木曽でも事故がありました。
渓流に行かれる皆さんはそれなりの覚悟、相応の装備で臨まれていると思いますが、
「自分に限って」と思うことなく、細心の注意を持って行動するようにしましょう!!
さしあったって僕には・・・ホームが遠くなりました
おしまい!!
○番外編
ちょっと怖い体験をしたので、怖いものつながりってことで(?)
R19の上松町にある「謎のカレー屋」。
「不気味な外観」と、大きく張り出している「意味不明な言葉」の羅列。
前から気になっていたけど、入る勇気がありませんでした。
でもまあ、熊より怖いってこともないだろう!
ということで、今回思い切ってのれんをくぐってみました
店の外観は不気味。
店内も意味不明な絵や文句(?)がビッシリ!
これはやっちゃったかな~と思いましたが、
カレーは思ったより「普通」でした
○釣行データ
釣行日 : 8/29
水温 :15~17℃
水量 :少な目
フライ :#16~18各種